研修旅行
2006 パリ研修旅行
巷に溢れるパリの書籍・ガイドブック・旅行記等その情報は既に飽和状態にある。それは、いかにパリが魅力的で人々をひきつけているかの裏づけでもある。
建築界において、大きな変化と位置付けられるのが、ミッテラン大統領による1981年からの「グラン・プロジェ」に端を発する。無論、パリの都市はそれ以前に形成されているが、ひとつの契機にグラン・プロジェの果たした役割は大きい。
パリの主要な部分は、後に「良き時代」と評されるベル・エポックに建てられたものがほとんどである。その安定した都市環境に、今一度大改造の手を加えるという発想・エネルギーに感銘を受ける。又、建築以外の世界でもパリは先進であった。かつての芸術家たちが過ごし、常に新しいものを模索し、そして生まれていった。建築・芸術・街並みと総合的に刺激的であり、その力にひきつけられ、更なる集客を呼ぶ。
本研修旅行の目的は、こういったパリの姿を普段我々が身を置く世界と比較させ、視野を拡げることである。建築のみならず、それぞれ個人が受けた情操を以下にまとめていくこととする。例年と比較し、本年度の研修旅行の特徴として、1都市に集中的に滞在するということが挙げられる。
各都市を通過的に進んでいく一般的なツアーと比較し、より都市に根ざした探求が可能となる。それは建築以前の人間としての営みであり、世界に類を見ないパリという都市を理解する上で重要な要素となる。
研修期間:2006/10/16~2006/10/23